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SEASONAL GREETING

12/30/2016


弊社は昨日が仕事納めでした。
あいにく私は残務が残っているので、オフィスに出てきております。

今年も1年間弊雑記帳にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
社長に就任し4年目だった今年は、なんだかかつてなく慌ただしい1年でしたが、お陰様でなんとか無事新年を迎えられそうです。

今回は、恒例(?)で私の1年間を振り返させていただきます!

 


まず、2月の出張では、最初の目的地ミラノでロストバッゲージが発生!
結局ミラノには届かないまま、次のロンドンで今年もお招きいただいたBTBAディナー(全英テーラー・マーチャント協会による年に一度のチャリティーディナー)が始まる2時間前にヒースロー空港でなんとかスーツケースを受け取り、空港でディナースーツに着替え会場に直行するというかつてないドタバタ劇でした…




気を取り直して続けた英国滞在では、昨年から取り扱いがスタートしたFOX BROTHERS(フォックス ブラザーズ)を初訪問。旧式織機が稼働する「こだわりのもの作り」の現場に久々に興奮しました!




3月には英国大使公邸で開催されたイベント“LUXURY BESPOKE BY VISIT BRITAIN”に、HARRISONSがブース出展させていただきました。




9月の出張には(私が社長になってから)初めて弊社スタッフも同行。
VITALE BARBERIS CANONICO(ヴィターレ バルベリス カノニコ)では13代目のクリエイティブディレクター フランチェスコ氏や、初対面だったPR責任者シモーネ氏とランチタイムに色々な話で盛り上がったり…




ナポリのマーチャントARISTONとの取引開始でこれから訪れることが増えそうなナポリでは、週末を利用してカプリ島や、初めてとなるポンペイ遺跡(トップの写真は、ポンペイ遺跡で珍しく屋根まで残っている公衆浴場です)とアマルフィー海岸に行くことができました。




10月には、VITALE BARBERIS CANONICOと、世界最古にして三大プレミアム時計ブランドの一角 であるVACHERON CONSTANTIN(バシュロン・コンスタンタン)とのコラボレーションで誕生したスペシャルウォッチのお披露目イベントにお招きいただきました。




そして今月は、今年で75周年の節目を迎えた弊社のささやかな祝賀会を、大阪営業所も含めた全スタッフで開催させていただきました。当日会場で流したスライドを編集するため、しまい込んでいた古い写真などを整理しましたが、75年という時間の重みと先人達が残してくれた足跡に改めて想いを馳せる機会になりました…

こうやって1年を振り返ると、今年も多くの出来事があり、素晴らしい出会いもたくさんありました。
多くの皆さまにこれまで、そして今年もいただきましたご愛顧に心より感謝申し上げます。

来年も弊雑記帳を何とぞ宜しくお願いいたします。
皆様、よいお年をお迎えください!

AW2017 SELECTION

12/23/2016


今回は短くて申し訳ありません!と先にお詫びさせていただきます。
SS2017シーズンのスタートが目前に迫る中、服地業界ではもう次のシーズン(AW2017)のセレクト、発注が佳境を迎えています。
まだ今季も終わっていないなか、ギリギリまで待って残った在庫量を見ながらのセレクトになるので例年バタバタ。今年は特に酷い気が…
でも来年も皆様にお喜びいただけるコレクションになるよう手は抜けません。

家の大掃除もしないといけないし、ちゃんと年を越えられるかかなり不安です!汗
#来週お邪魔させていただくお取引先様、何とぞ宜しくお願いいたします。

HARRIS TWEED CRISIS

12/17/2016


その島はスコットランド西岸にほど近い海にあり、春夏の緑美しい自然は冬になると高い木の成長すら許さない寒く過酷なものに変わります。空、海、石、土、花、草、海藻など、島の四季を彩る色の数々は、この島で100年以上前から島民によって織り続けられているツイード生地に織り込まれ、それらは海を越えて日本でも愛され続けています。

そう、この島はスコットランドのアウターヘブリディーズ諸島に属するハリス&ルイス島。
その生地こそ、皆様ご存じの“ハリスツイード”です。




そのブランドの定義は英国国会法で厳密に定められており、紡績から人力による製織、そして仕上げまで全て島内で完結。そしてハリスツイード協会のチェックをパスした反物のみ、出荷とロゴ(織ネーム)の使用が認められるという世界でも他に類を見ない歴史とストーリーを持つ生地です。




日本でも以前から多くの「ハリスツイードファン」がおり、輸出先としても最大のマーケットになってきました。その日本で、実は今「ハリスツイードブランド」が危機に瀕しています。





この数年、ハリスツイードの人気にあやかるような「生地を少ししか使わないのに、織ネーム(ブランドロゴ)を前面に出し消費者を混乱させる商品」が日本で多く出回るようになりました。
そこでハリスツイード協会は、そのブランドと今までのファンを守る為「製品の50%以上ハリスツイードを使用していない商品には、織ネームを含むハリスツイード商標の使用を認めない」旨の通達を出しましたが、今季はむしろ商標の不適切使用をした商品が増えているのです…

本来、スーツやジャケットとして一生涯、いや子供の代までも受け続けられるに相応しい耐久性と、着込むほどに出るアジを楽しませてくれるこの生地を、塩化ビニールや化学繊維を使い大量生産された小物類に切り貼りすることになんの意味があるのでしょうか?
ブランド価値の低下は、ハリス&ルイス島の産業、そして世界のファンにこの生地を届けてきた流通システムに重大な影響を及ぼす恐れがあります。

唯一無二のこの素晴らしいツイードと、その背後にある島の文化・人々の暮らしを守る為、弊社はハリスツイード協会及び関係機関・各社と連携しながら事態の改善を目指していく所存です。
皆様からも、そういった不適切商品には「NO!」の声を上げていただけると大変有り難く存じます。

残念ながら街にはこのロゴが氾濫しだしていますが、本来の用途のためにオーダーしていただいた(いただく)一着の価値は全く変わりませんので、「真のハリスツイードファン」の皆様の変わらぬご支援を宜しくお願いいたします!

COMPANY HISTORY -Ⅱ-

12/10/2016


昨晩は弊社の75周年の祝賀会を錦町の学士会館で行いました。
東京・大阪で毎年行っている忘年会を兼ねる形で急遽決まったので、社外に向けた企画などができたかったのが心残りでしたが…
これまで皆様からいただいてきたご愛顧に、改めて心より御礼を申し上げます。




今回はこの会の模様をご紹介させていただきます。

会場では資料とともに、これまでの75年を簡単にまとめたスライドを用意しました。




忘年会で恒例のビンゴは、仕入れ先様のご協力もいただき景品が大幅にパワーアップ♪




一応私の挨拶もありながら…




無事会がスタート。大阪のスタッフも来て、全社員が揃うのはなんと20年以上振りなのです。
電話では毎日のように(20年に亘り)話しているのに、「会うのは初めて」というスタッフ同士もいて、「思い切ってやってよかった」と思ったり…




東京の忘年会では恒例のビンゴも、今年は景品が豪華なのでやはり盛り上がりました♪
なぜか際立つ、大阪スタッフの運の強さ!
愉しい時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、皆の思い出に残る夜になったのではないでしょうか。

次は100周年(その前に80周年?)を祝えるように、また、これからも「クオリティーが高く、ストーリー性のある商品」を皆様にお届けできるよう、全スタッフで頑張っていく所存です。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、何とぞ宜しくお願い申し上げます。


video


こちらが弊社の75周年を記念して編集したスライドになります。
「神田の服地卸問屋の75年」をぜひご覧いただけましたら幸いです!

COMPANY HISTORY -Ⅰ-

12/02/2016


昭和16年に創業した弊社、実は今年は75周年という節目の年になります。
いい時代も困難な時もありましたが、お陰様で今も神田の地で商売を続けられているのは本当に有難いことです。
この場をお借りして、皆さまの今までのご愛顧に深く感謝申し上げます。

来週には社内での祝賀行事を行うことになり、最近は昔の資料を整理したりしていました。
この機会に2回に分け、弊社の歴史を振り返らせていただきたいと思います。

上の写真は、昭和16年に創業した岸静一が、徴兵・復員ののち当初の神田岩本町から神田須田町に移り開店させた店です。(昭和25年)
まだ珍しかったであろう社用車もあり、「輸入羅紗」の文字が誇らしげに書かれています。
ちなみに、戦時中は毛織物統制があった為、既製服卸を主に行っていたようです。




昭和29年には神田須田町内に新しい社屋が建ちました。
私が中学生位まではたまに連れていかれていたので、今でも建物やウールの匂いを思い出します。




戦後の復興が本格的に進み、朝鮮戦争の特需などもあった活気ある時代。
売り出しには多くのテーラーさんが集まり、レジに並んでいただくだけでも一苦労だったそうです。




残念ながら3年前に終了してしまいましたが、当時は“合同展示会”と呼ばれる催事が賑わっていました。弊社が会場、品揃えを整え、参加店(テーラーさん、オートクチュール店さん)が各店の顧客をご招待するもの。宮様がお見えになることもあったそうで、写真の一番左の方は常陸宮妃華子さま。
右から3人目がお出迎えをする岸静一です。




晩年の岸静一。
私の祖父になりますが、私が生まれる2年前に亡くなったので抱いてもらうことはありませんでした。
群馬から上京し高度成長期の追い風も受けながら、懸命に時代を駆け抜けた一人の羅紗商人は昭和48年、62歳で惜しまれつつこの世を去りました。
‐次回に続きます‐