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THE SEASON FOR HARRIS TWEED

11/05/2013
愛用のハリスツイードJK

「文化の日」の3連休が終わりましたが、皆さま如何お過ごしになられましたでしょうか?
私は長野で紅葉を愉しむことが出来、秋の訪れと共に冬がすぐそこまで来ていることを実感しました。
というわけで、今日は今シーズン初となるハリスツイードを着ての出勤となりました。
4,5年前に仲良くしていただいているテーラーさんに仕立てていただいたハンドメイドのジャケットで、やはりフィット感が抜群!
英国では数十年着るのが当たり前のハリスツイードとしてはまだ新品の部類ですが、大切に着て行きたいと思っています。


AW2013 COLLECTION

さて、毎年ご好評いただいている弊社のハリスツイードCOLLECTIONは、今季も全58色柄の充実した内容で展開されています。
メインのSUPER FINE(400GMS)に加え、肉厚のクオリティーFEATHER WEIGHT(490GMS)からもお選びいただくことができます。




今季のおススメはヴィヴィッドなオレンジや、旬のブラックウォッチ!
クラシックな装いだけでなく、モダンな着こなしも愉しめるのもハリスツイードの魅力です。



Isles of Lewis (photo by H Kishi)

ここでハリスツイードの豆知識を一つ。
よく雑誌や広告等でハリスツイードを「手紡ぎの糸を使い、手で織られたツイード」と紹介されていますが、これは正しく理解されていないことが多いようです。
昔と違い紡績は機械で行われ、製織はずっと人力織機(手でなく足を使います!)が使われているのですが、旧式機械を使った昔ながらの製造工程なのでやはり手間と時間がかかります。
日本の伝統工芸で言う「手紡ぎ・手織り」とはニュアンスが異なり、英語の“HAND”には「人力」と言った意味が含まれているので注意が必要です。

「全製造工程を島内(ハリス&ルイス島)で行わなければいけない」、「全ての生地はハリスツイード協会の検定・認証を受けなければならない」などの様々なルールや、あのシリアルナンバー入り織ネームでも有名なハリスツイードですが、この生地の背景にある歴史的背景や島の文化に触れていただくと、奥深い世界をよりお愉しみいただけるのではないかと思います。




今年は美しい写真の数々と共にハリスツイードに秘められたストーリーの数々を紹介する本も出版されたり(「ハリスツイードとアランセーター」 万来舎刊 長谷川喜美著)、スローファッションの極みでもあるハリスツイードが再び注目されています。
「手間暇をかけてスコットランドの美しい小島で織り上げられたツイードを使い、自分の体と好みにフィットするオーダーメイドで仕立てる」、そんな一着を今シーズンぜひ如何でしょうか?